山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

歯科難民を救え!Dr.Yamada'sブログ

第44回PFA国際歯学会総会新潟で開催

2013年10月28日 (月) 18:01

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去る10月19日新潟において第44回ピエールフォシャールアカデミー国際歯学会日本部会総会が開催されました。

今回は国際会長のErnesto Acuna先生も奥様同伴で出席され学術講演会では日本口腔インプラント学会理事長 日本歯科大学新潟生命歯学部教授の渡邊文彦先生のご講演、そして文化講演では新潟大学建築学科教授の竹内裕一先生のご講演がありました。

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学会名のピエールフォシャール先生は「近代歯科学の父」と言われた偉大な先生で、この会の在籍者は多く大学教授を経験された著名な先生方ばかりで、とても開業医ごときが気軽にお話などできる先生方ではありません。

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私は、7年ほど前に九州大学名誉教授の森岡敏夫先生の推薦で入会させて頂きましたが50歳を過ぎた私が最年少というくらい。

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入会には学会発表や論文など功績の厳しい評価を受け入会します。

入会すると新入会員の宣誓があり、だれもが名誉ある会の会員に選ばれたことを光栄に思うと言います。

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私も毎回思うのですが、偉大な先生方が気さくに、お話ししてくださる姿は本物の余裕を感じさせます。

最近は、メーカーに祭り上げられ鼻が高くなっているお偉い先生が多くて高飛車で嫌な思いをすることが多い中、この回の先生方は誰も皆謙虚でしかもすごいのですからいうことありません。

実は、来年、この会の関東支部長内定の内示を受けました。

この年代では異例なのかもしれません。

 

 

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勉強会で受けた若き歯科医師からの相談

2013年10月18日 (金) 13:21

10月7日(日)前日大阪で行われた大学の同窓会翌日、早朝の新幹線い飛び乗ってある勉強会に出席しました。

そこで知り合った卒後5年目の先生から相談を受けました。

重度の認知症の44歳の女性をご主人とお嬢さんが連れてきました。歯磨きもうまくできず、虫歯をたくさん作っています。歯周病もまだ軽度ですがこのまま放置すればどんどん進んで行く状態です。

数件の歯科医院を回ったのですが、どの医院でも前向きに治療してくれず、行くと歯石をとるだけなので何とかして欲しいというのです。

ご主人の話ではこのままいくとますますひどくなるので、今のうちに歯を抜いて入れ歯にした方が楽じゃないか?というのです。

どうやらどこかの歯科でそんな話が出たらしいのです。

相談者の若い先生は自分の診断としてはきちんと治療をすれば抜くことはないと考えているそうですが、家族の希望が「抜歯、入れ歯」なので悩んでいるとのこと。

私は、この話を聴いて相談者の先生に言いました「このまま、ご主人のいうように抜歯したら、先生は後悔しませんか?」

すると、「今でも考えると寝られなくなるんです。今度来たら抜くことになっていて・・・。」というのです。

私は思いました。「自分の奥さんの歯を抜いてほしいと思うだろうか?お嬢さんも自分の母親が入れ歯になるのを平気でいるはずがない。」と・・・。

私は、相談者の先生に言いました。「ご主人とお嬢さんにもう一度お話を伺って下さい。歯を抜くことを希望されるのは何か理由があるはずです。」

認知症の患者さんのご家族の戸惑いや介護の大変さは当院に通院する患者さんでの経験上よくわかります。

「これ以上負担が増えるくらいなら抜いて入れ歯にしてもらった方がどれだけ楽か?」

このように考えられるのも無理もありません。

そのくらい認知症の家族を抱える方々は大変なんです。

そんな話をして、相談者の先生は次回の来院時に患者さんとお話をしてくださいました。

やはり、ご家族は介護の大変さから歯科医の漏らした「抜いて入れ歯にした方が楽」という言葉に諦めから流され、不本意ながら抜いて入れ歯にすることを希望されていたことがわかり、本意は「抜きたくないし、入れ歯にもしたくない」とおっしゃったそうです。

幸い、お口の中の状態はそれほどひどい状態ではなく、通常の治療とご家族のご協力が得られれば抜かずに自分の歯でかみ続ける音ができる状態だそうで、ご家族も本当に喜んでいるとのことでした。

相談者の先生からすぐに連絡を頂き私もホッとしました。

患者さんの隠れた思いを聴くことはできれば、結果は大きく違ってきます。

患者さんにとっても、ご家族にとっても、そして担当した相談者の先生にとっても、ほんの少しのコミュニケーションの違いで、結果は天と地ほど違たことでしょう。

これが、患者さんを主役とした、歯科医療におけるコミュニケーション:デンタルインタビューの真髄です。

 

この先生は、この患者さんを歯科難民にせず、ご家族も救ったのです。

若くして知った歯科医療の技術以外のことの重要性。

この先生はきっと忘れないでくれると思います。

こんな先生が少しでも増えることを願っています。

 

 

 

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CDC10月例会須貝昭弘先生ご講演

2013年10月11日 (金) 13:17

DSC0081710月10日私の所属する日本で最も歴史のあるスタディークラブCDC10月例会で「咬合育成」をテーマに須貝昭弘先生の講演を聴講した。

20年を超える時間経過を追った口腔内写真は何より真実を語ります。

80歳を超える高齢者の中に歯をなくさず健康に過ごしている患者さんがいる。

その患者さんに共通している咬合の素晴らしさに着目した須貝先生は、幼少期から咬合の問題をメインテナンスを通じて確認し、できる限り最小限の治療で良好な咬合を育成することを長年実践され大きな効果をあげていらっしゃいます。

メインテナンスでの来院は単に虫歯を見つけて早く治療するといった昔の定期健診とは違い、虫歯や歯周病の予防、そして幼少期からの咬合育成が非常に重要であることは長年メインテナンスを実施している当院も同様の考えを持っており非常に感銘を受けました。

当院の場合、場所柄子供の患者さんは単独では少なく、ほとんどが家族単位でお出でになっています。

親御さんの理解や協力も得やすく大きな治療に至らずすむことはとても良いことだと思います。

これこそメインテナンスの大きな効果だと思います。

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歯科難民急増!歯茎が痛くてジルコニアを勧められて・・・続編

2013年10月9日 (水) 12:21

9月20日に画像を紹介した患者さんの続編です。

患者さんは「早く治療をしてほしい!」と歯科医師に何かをしてもらうことを訴えます。

お話を聴くと「このままにしておくともっとひどくなって前の先生に言われたように歯茎を手術して切り取らなくてはならなくなるのでは・・・」という不安からの訴えでした。

検査結果から痛みの原因は前歯周囲の歯肉の炎症であることがわかりました。

「歯肉炎」と言って原因さえ取り除けば数週間で治り、痛みもなくなる病気です。

大谷敬子13,9,18正N画像は初診時の画像で前歯の歯茎が赤く腫れているのがわかります。

これでジルコニアの冠を入れれば治るとは・・・?

患者さんに原因について十分にお話しして、日頃のお手入れの改善をはかりました。

大谷敬子13,10,2PP①2週間後の来院時の状態です。

今まで痛くて普通の歯ブラシも当てられなかったところが、痛みもなくなり歯ブラシも普通にできるようになったとのこと。

画像でもお分かりのように前歯周囲の歯茎の色がだいぶ赤みが引いています。

まだ2週間ですのでこの程度ですが、正しくセルフケアを続けることでさらに改善され自然な歯茎に戻ると思われます。

当院ではエビデンスに基づき当たり前のことをしただけの話です。

この治療ではジルコニアの冠を入れることは不要になりますので経済的には儲かりません。

でも、この患者さんにとって本当に必要な治療は、ジルコニアの冠を入れることではなくて、正しいセルフケアによって原因を取り除くことだったのです。

あなたにとって本当に必要な治療は何ですか?

あなたが歯科難民にならないことを願っています。

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歯科難民救済・・・近所で人気の歯科医院で白い歯を勧められて

2013年10月1日 (火) 14:17

ハイブリッドジャケットクラウン症例左下の一番奥(赤丸囲み)の歯が痛むと来院されました。

1年ほど前に治療を終わっていますが、なおした当時はひどく腫れて治療をしたそうです。

腫れが治まり、白い歯を勧められ自費で冠をかぶせてもらったそうです。

その後、徐々に違和感が出始め、ひどい痛みではありませんがいつもうずくような痛みがあるそうです。

0000023172_柴山 真紀子_Camera_20130603102749歯茎は古い冠の錆が刺青のように青黒くついて腫れています。

0000023172_柴山 真紀子_Camera_20131001095256冠を外すと歯茎は出血し(歯周病を起こしています)中の土台(白い部分)は緩んで外れて動いています。

 

0000023172_柴山 真紀子_Camera_20131001102445緩んだ土台を外すと中は虫歯で溶けていました。画像のピンクのところが溶けたところ。

真ん中はすでに溶けて穴があき、根のまたの部分にバイ菌が入り込んでいました。

ご近所では人気の歯医者さんで、近所の方は皆そこに通っていると言います。

確かに見た目は白く、きれいな歯が入っていますが、これではこの歯は失われてしまいます。

すでに、この状況を診て保存不可能と判断する歯科医師もいると思います。

あなたは歯科医院をどのようにして選んでいますか?

近所で通いやすいから?

インターネットで調べてよさそうだから?

みんながそこに通っているから?

この患者さんのようにありえないような治療がされてしまう。

これが現在の歯科医療の現実です。

この患者さんは「ハイブリッドセラミック」という素材の冠を「白くてきれい」と勧められ、お値段もそれほど高くなかったので先生の勧めるように治療を受けたというのです。

たくさんの患者さんが通うからあなたにとって良い医院なのでしょうか?

あなたはどんな歯科医院に通いたいですか?

あなたの口腔の健康を真剣に考えてくれる歯科医師に、歯科医院に巡り合えるといいですね。

 

 

 

 

 

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