山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

歯科難民を救え!Dr.Yamada'sブログ

歯科難民急増!歯茎が痛くてジルコニアを勧められて・・・続編

2013年10月9日 (水) 12:21

9月20日に画像を紹介した患者さんの続編です。

患者さんは「早く治療をしてほしい!」と歯科医師に何かをしてもらうことを訴えます。

お話を聴くと「このままにしておくともっとひどくなって前の先生に言われたように歯茎を手術して切り取らなくてはならなくなるのでは・・・」という不安からの訴えでした。

検査結果から痛みの原因は前歯周囲の歯肉の炎症であることがわかりました。

「歯肉炎」と言って原因さえ取り除けば数週間で治り、痛みもなくなる病気です。

大谷敬子13,9,18正N画像は初診時の画像で前歯の歯茎が赤く腫れているのがわかります。

これでジルコニアの冠を入れれば治るとは・・・?

患者さんに原因について十分にお話しして、日頃のお手入れの改善をはかりました。

大谷敬子13,10,2PP①2週間後の来院時の状態です。

今まで痛くて普通の歯ブラシも当てられなかったところが、痛みもなくなり歯ブラシも普通にできるようになったとのこと。

画像でもお分かりのように前歯周囲の歯茎の色がだいぶ赤みが引いています。

まだ2週間ですのでこの程度ですが、正しくセルフケアを続けることでさらに改善され自然な歯茎に戻ると思われます。

当院ではエビデンスに基づき当たり前のことをしただけの話です。

この治療ではジルコニアの冠を入れることは不要になりますので経済的には儲かりません。

でも、この患者さんにとって本当に必要な治療は、ジルコニアの冠を入れることではなくて、正しいセルフケアによって原因を取り除くことだったのです。

あなたにとって本当に必要な治療は何ですか?

あなたが歯科難民にならないことを願っています。

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