山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

歯科難民を救え!Dr.Yamada'sブログ

日本歯周病学会秋の大会in前橋

2013年9月26日 (木) 14:03

DSC007879月21日・22日は日本歯周病学会秋の大会が群馬県前橋で開催されました。

岡本浩教授やリンデ教授を師事するスウェーデンでともに学んだ先生方が多数参加されていました。

ポスター発表では、日本歯周病学会認定医を目指す先生方の指導をする寺子屋塾塾長の西村先生とイエテボリ大学歯周病科に留学経験のある関野准教授、吉野先生が発表されていました。

関野先生は学術的な研究発表で基礎研究として大きな意味を持つ研究でした。

西村先生、吉野先生は症例発表ですが、どちらも基本となる予防と歯の保存をしっかりと配慮され、最低限の治療で最大限の効果をもたらす患者さんに優しい治療をされています。

DSC00786西村先生、吉野先生のポスターの前で・・・

イエテボリ関係の先生の特徴ともいえると思います。

スエーデンから1ヶ月ほどでの参加された先生や歯科衛生士の方々との再会は皆さんの勉強熱心な姿勢を感じられました。

開催地が前橋と不便な場所にもかかわらず大ホール満員の参加者には圧倒されます。

一般的に学会は大学の医局在籍者が出席するものと思われますが、特に歯周病やインプラントなどは臨床医の関心も高く最近では多くの出席者を集めています。

歯科医療は日進月歩。常に新しい情報を収集し、学び、患者さんに活かすことが必要なのです。

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歯科難民が急増!

2013年9月20日 (金) 18:52

0000051420_大谷 敬子_Camera_20130911142738こんな患者さんが来ました。

前歯が痛い!と訴えています。

よくお話を聞くと家族に病人が出て看病が忙しくなり、自分の体調も悪くなり10年以上通い続けていた歯科医院でのメインテナンスに1年以上行かなくなった。そうこうしているうちに歯があちこち痛むようになり、不義理にしてしまった歯科医院にも行けず、インターネットで探して銀座の歯科医院へ行ったそうです。

すると、「前歯を作り直せばなおる」と言われ、ジルコニアの冠を前歯2本入れたとのこと。

ところが入れるとなおさら痛みが激しくなり、我慢できなくなり外してもらい今は仮歯にして少しは楽になったというのです。

今度作り直しても治らなければ歯茎を手術して切り取ると言われたそうです。

さて、この方の歯が痛くなったのは10年以上前に入れたセラミックの前歯がよくなくて起きたのでしょうか?

当院では、患者さんのお話を昔のことまでさかのぼり伺い、その過程や体調、生活の状態など考え方や感じ方まで訴えを十分に伺うためにデンタルインタビューということをしています。

初診の約90分の時間の中で、過去の治療の辛さや思いを十分にお話し頂き、本当の望みを伺うと多くの方は「もう2度とこんな思いをしたくない」「治療はこりごり」「ずっと健康な歯でいたい」・・・と意外と今まで歯科医院でお話したことがない本音が聴かれるのです。

この方は決してジルコニアの冠を入れたかったわけではありません。

歯科医師は患者さんの本当の望みを聴くことができなかったのです。

そして、十分な過去の治療歴や健康状態、生活などを聴くことができなかったために診断を誤ったのです。

この方の訴えていた痛みは、看病に疲れ、体調の悪さから免疫力が落ち、そのうえ口腔のお手入れが十分でなくなったことで歯茎が痛くなり出したのです。

疲れや体調はすぐに直すことは難しいですね。

歯茎が腫れて痛くなった原因はセルフケアが十分でなくなり、弱った歯茎が歯周炎を起こしたのです。

腫れて痛くて歯ブラシも当てられず、余計に歯茎はひどくなってしまいました。

写真のように前歯の歯茎は赤く腫れています。

歯周組織検査など完全な検査を行い、原因が明らかになって、まずは歯茎が痛くなくなるためのアドバイスをしました。

歯茎の痛みは徐々になくなり健康な歯茎を取り戻しました。

この方は前歯を入れ替える必要はなかったと思います。

痛い思いをして多分30万円以上の出費をして、結果このような状態に・・・。

時間とお金の無駄でした。

イエテボリ大学で教えるように、患者さんの訴えを十分に伺い、完全な検査を行い、必要に応じて原因に対する処置を行う。

当たり前のことを当たり前にすることがどうやらとても難しいようです。

こんな歯科難民を救いたい。

歯医者さん探しって難しいですよね。

 

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スウェーデン イエテボリ大学歯周病科研修 ③

2013年9月19日 (木) 18:28

DSC_1206今回のイエテボリ大学歯周病科での多くの話題は、やはり日本でも問題になっているインプラント周囲炎の話だった。

インプラント周囲炎とは、言うならばインプラントの歯周病。

インプラントは虫歯にはならないが、歯周病のように歯茎が腫れ、血が出て、膿が出る。ひどくなると骨が溶けてインプラントが揺れて咬めなくなる。

それでも痛みはほとんどないので厄介です。

検査以外に自覚症状が非常に乏しいため病状に気づくことができないのです。

日本でも大きな問題になっています。

高額な費用を支払い数年でダメになる。

それは訴えたくなる気持ちもわかります。

あなたは「インプラントは歯じゃないから痛くもないし大丈夫」だなんて思っていないでしょうか?

インプラント周囲炎の診断は、レントゲンでの骨の状態と普通の歯と同様に歯茎の検査で初めてわかるのです。

必要な検査をしっかりと定期的に受けることで変化に気づくことができ、大ごとになる前に対策をたてることができるのです。

当院のインプラント治療は、私がインプラント導入にとても慎重だったこともあり、口腔インプラント学会認定100時間コースの受講やその他、各インプラントメーカーのハンズオンセミナー、CTセミナーなどの受講および、インプラントにかかわる歯周組織についての勉強などに時間がかかり3年以上導入に時間がかかりました。導入が遅くなったこともあり、まだ実績としては10年に満たないのですが、幸いインプラント周囲炎の発現は1本もありません。

もちろん、ダメになったものもありませんが、インプラントを長持ちさせるためには何よりも患者さんのセルフケアが重要なのです。

そもそも、インプラントを入れなければいけない患者さんは、歯をなくすような生活を送っていたわけです。歯の病気は虫歯にせよ歯周病にせよ生活習慣病なのです。

歯を失うような生活をしている患者さんに対し、その原因を明確にして生活改善を行うことができなければ歯周病と同じ原因をもつインプラントも病気になるのは当然のことです。

インプラントが病気になるだけではありません。

全身的に健康を損ねていくことは間違いないのです。

当院では、当たり前のようにしていることですが、口腔の健康は全身の健康の第一歩と考え、なおすこと以前に病気の状況を正確につかむための検査を十分に行います。

その結果から患者さんと十分に相談したうえで必要な処置を行います。

そこには予防も含まれます。

イエテボリでの教えでは一貫して「完全な検査が必要である」「患者さんのセルフケアとメインテナンスは必須」ここには歯科医療の長い歴史とエビデンスによって実証された真実があります。

現在の歯科医療を受ける患者さんのの風潮として「インプラント」「セラミック(ジルコニア)」「歯内療法」「審美修復」「咬合」と言った歯科医療の一部分を見て、その技術の上手な歯科医院を探しているように思われます。

インプラントが上手に入れば、きれいなセラミックが入れば、上手に根の治療がしてもらえれば・・・健康は手に入るのでしょうか?

確かに、治療技術があまりにも低レベルの歯科医師が非常に多いのも現実なのですが・・・。

来院される被害者を目の当りにして愕然とするのです。

 

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スウェーデン イエテボリ大学歯周病科研修 ②

2013年9月18日 (水) 12:05

イエテボリ大学歯周病科の研究の大きな特色は、実験レベルの論文のリサーチ能力とその評価、査読の力にあると思います。

他の大学の論文とは格段に違うその正確な根拠に基づいた結論は臨床家である私たちにとっても治療の大切な基準となるものです。

歯科医療にも治療方法には技術や材料の進歩に伴い「流行」があります。しかし、その流行りは長続きしないものも多く、材料などは世の中から消えてなくなるものも多数あるのです。

インプラントでさえ、一時その種のものが流行ったかと思うと市場から消えたり、メーカーすらなくなってしまい修理することすらできなくなるものもあるのです。

私たち臨床医は常に最新の治療を学び、患者さんに良質な医療を提供できるように努力していますが、こうした流行に流されることで、後々大変なことになるのは患者さんなのです。

治療のエビデンス(根拠)はこのような意味からも非常に大切なもので、多くの実験論文からその治療方法や材料の経過や特性を吟味し、選択するのに重要なものです。

多くの場合、メーカー主導で宣伝、広告があり、それにつられて治療方法や材料を導入してしまうのが一般的な歯科医院の現状でしょうか・・・。

長く、良好な治療経過を持続するためには「流行」に乗ってしまうことはあまりにも危険で決して患者さんの利益にはならないと思います。

私がリンデ先生の講演を聴くのも、イエテボリに行くのも自分の臨床の「確認」のためです。

それほどの高い価値があると私は考えています。Image10

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日本口腔インプラント学会参加

2013年9月17日 (火) 17:21

DSC007859月13日(金)~15日(日)福岡で日本口腔インプラント学会が開催されました。

大阪歯科大学の同期で大学のインプラントを専門で行っているものや、関西インプラント研究会の理事をしているものをはじめインプラントでは名を派す友人たちに多数会いました。

日本全国から集うこの学会は、インプラントが今歯科会で重要なポジションにある治療であることを参加人数が物語ります。

若い先生から年配のベテランまでその参加層は幅広く、驚かされます。

話題はインプラント周囲炎といういうならばインプラントが失われる歯周病のような病気について。

そして新しい治療方法や長期経過報告は今後のインプラント治療の方向を示すとても参考になる発表がされました。

私は特に海外の演者の発表を中心にそのエビデンスを確認しながら朝貢しました。

中でも、イタリアペルージャで開業されているMauro Donati先生は、スウェーデンイエテボリ大学歯周病科留学の経験があり、そのエビデンスベースの臨床は素晴らしいと思いました。

忠実に基本を守り、根拠のある治療を自薦する真摯な臨床に感銘を受けました。

さすがリンデファミリーです。

首都圏台風上陸前に福岡に飛び、羽田に着いた時には台風一過の涼しい東京でした。

今週末は日本歯周病学会、前橋に飛びます。

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コミュニケーション教育の先駆け:話し方研究所30周年

2013年9月5日 (木) 17:38

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私の母方の祖母の姉弟にあたる親戚に、話し方研究所会長の福田健先生がいます。(写真真ん中左上)

人と人とのかかわりにはコミュニケーションが重要なのは現在ではどこの企業でも言われ、社員教育などに取り入れられていますが、今から30年前ではそのようなことを言う人はまだまだ少なかった。

しかも、コミュニケーションの重要性を訴え、それを事業として社会に貢献することを考える人などいませんでした。

今でこそコミュニケーションの重要性は認知されていますが、福田健先生は日本のコミュニケーション教育の草分け「話し方研究所」を設立し30周年を迎えました。

9月4日帝国ホテルで記念パーティーが開催されご招待を受けましたので出席させて頂きました。

参加者は多岐にわたり、企業の人事、人材育成、求人関係はもとより、管理職、教育、メディアなど200名ほどのパーティーは各テーブル30秒間の自己紹介からはじまり、絶え間ない会話に終始しました。

コミュニケーションは新たな人間関係を作ると、話し方研究所の考えに則したパーティーは盛会のうちに幕を閉じました。

福田会長・・・というか健おじさんは、子供のころから知ってる親戚のおじさん。

最近、私のライフワークでもある歯科医療の技術以外の部分、コミュニケーションは、患者さんとの良好な信頼関係の構築、維持には不可欠との考えに関心を持って頂き、あまりにも乏しい、医療におけるコミュニケーションの量と質を何とか改善できないものかと一緒に考えて頂いています。

何か歯科医療に貢献できないか?患者さんが安心して受診できる歯科医院を増やしたいと考えています。

歯科医療におけるコミュニケーションは、明確な歯科医療の目的に準じて、エビデンス(科学的根拠)を持って行われる必要があります。

私はエビデンスを、おじさんにはノウハウを提供して頂き、歯科医療が患者さんとの信頼関係のもとに行われ、巷でマスコミなどのネタとされる悪しき歯科医療が、信頼を取り戻せるようにと願いを込めて、話し方研究所とのコラボを模索していこうと思います。

 

 

 

 

 

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スウェーデン イエテボリ大学歯周病科研修 ①

2013年9月3日 (火) 17:51

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今回のイエテボリ大学研修コースへの参加は歯科医師、歯科衛生士総勢50名。

日本国内から海外大学への研修はいくつかありますが、40年間も毎年継続して行われる研修は岡本浩教授が仲介するこちらの研修だけ。

これは、岡本教授がイエテボリ大学歯周病科に留学してから、リンデ教授はもとより、歯周病科との深い信頼関係があってこそ実現できたものと思います。

写真は岡本教授から研修のオリエンテーションでのご挨拶の場面。DSC00064

いつも優しく受講生には常に真摯に向き合って下さる岡本教授には本当に頭が下がる思いです。

今回の研修は、岡本教授とリンデ教授の親交40周年を記念したお祝いが行われることもあり、参加者は従来の倍ほどに。

北海道から九州まで全国からの参加となりました。

リンデ教授は偉大な先生でありますが、そのためそれを利用しようと集まる者も多くいるようです。そのためリンデ教授は一緒に写真を撮ることや、講義中の写真撮影や学内の撮影なども厳格にお断りされます。

その写真を売名行為に使うものがたくさんいるからです。

権威に群がるものを非常に嫌うのです。

そのため、残念ながらリンデ先生の講義の写真はありません。

この写真は講義室の休憩時間の画像です。

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30代にして天才と言われイエテボリ大学歯周病科の教授に就任したリンデ教授はスウェーデン国内でも有名人名鑑に名前を連ねるほどの方で、もちろん歯科界では偉大な存在です。

リンデ先生は今回の研修を最後に公の場での講義を終了すると宣言しています。

また、講演におきましても、11月の日本での講演を最後に今後一切の講演を行わないとしています。

まさに貴重な最終講義を受けたわけです。

 

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世界最高峰歯科医療海外研修研修:スウェーデンイエテボリ大学歯周病科研修

2013年9月2日 (月) 14:57

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8月18日から夏休みを返上して世界最高峰と言われるスウェーデンイエテボリ大学歯周病科での研修とスイスの医療機器メーカーEMS社での最新の治療機器研修及びスイスの歯科衛生士学校2校の見学研修に当院歯科衛生士大金容子と共に行ってきました。

昨日帰国したばかりで研修の興奮と時差ボケでテンションは上がったまま。

その貴重な研修の概要をお伝えしたいと思います。

今回の海外研修中、歯周治療の世界的権威ヤン・リンデ教授とリンデ教授の意思を日本に伝える愛弟子岡本浩教授の40周年記念パーティーが開催され、リンデ教授と親しい世界的に著名な先生方と直接お会いし共にお祝いを致しました。

当院で実践される患者さんに優しい、真の患者本意の歯科医療を世界的権威ヤン・リンデ教授率いるイエテボリ大学歯周病科で直接学ぶことで、その意義を確認することができました。

リンデ教授は「神」とも「天才」とも呼ばれる方で、直接お会いすることもはばかられる偉大な先生ですが、私が長年お世話になっている岡本教授とのお付き合いからこの貴重な直接の講義と記念パーティーに参加することができたのはコーディネートして頂いた岡本教授と竹内泰子先生のおかげと大変感謝しております。

このブログで貴重な研修の報告を数回に分けて行います。

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