山田歯科医院|渋谷区幡ヶ谷|一般・小児・審美・矯正歯科など

歯科難民を救え!Dr.Yamada'sブログ

消費者化する患者さん・・・その結末は お金 費用 広告

2014年5月19日 (月) 18:09

こんな話を他院のスタッフから聞きました。

ある60代の患者さんの話です。

その患者さんのお口の中を拝見するといわゆる差し歯は1本とれてないままになっているのです。

いつ取れたのか聞くとかれこれ3か月も前のこと。

とれたまま放っておくと隣の歯が動いてかみ合わせが変わったり、隙間が空いて食べ物が挟まるようになったり・・・。

治療もその分大変になり、時間とお金がかかるようになるわけです。

その患者さんがこんなことを言うのです。

「もう私もこんな歳だから、どうせどんどん悪くなるんでしょう。それなら1本なおすんでなくまとめてなおす方が安くなるんでしょう。雑誌とかテレビでやってるでしょう。」

そうなんです。最近歯科の広告で「○○本まとめて〇%オフ!」みたいなものが出ているんです。

これってどうなのでしょう?

従来、歯科治療はメガネと同じように装飾品的な扱いをされてきました。

きっとあなたもそんな感覚で歯科治療を受けられているのかもしれません。

保健だといくらで自費だといくら・・・。

こんな話が歯科での説明でされるからです。

例えばセラミックの歯、インプラントを1本いくらで買うわけです。

同じ商品を買うならまとめて安くなった方がいいと思うのは消費者の心理。

でも、考えてみて下さい。

あなたが買うのはセラミックの歯、インプラントといった「物」なのでしょうか?

ものを買えば買った人がどんなふうに使うかが大きく問われ責任はすべて勝った人にあります。

もちろん、家電のように1年間のメーカー保証はあるでしょうが、それももちろん「適切な使用」が前提です。

こんなふうに歯科医院側とすればものを買ってくれた方が責任が少なくて楽なんです。

値下げしてでもたくさん買ってもらった方が売るだけなので儲かるわけです。

でも、歯科治療は本来「物」を売るのではなくて健康を取り戻すためにセラミックの歯、インプラントといった「物」を使っているだけでお支払いいただくお金は「健康を取り戻すのにかかった費用」なのです。

よく相談を受けるのが「治療した歯が・・・具合が悪い」「治療してから・・・」というものです。

これが医療消費者の結末です。

せかっく治療をしてもよくならないのでは意味がないのではありませんか?

そこには「物」ではなく歯科医師の「技術」の差があるのです。

入れるセラミックの歯やインプラントは同じものなど一つもありません。

さまざまな患者さん独自の生活やお口の中の環境によっても違った「物」を考え、選ぶ必要があるのです。

同じものならまとめて安く買う方がいいと思うでしょうが、歯科治療に同じものなど一つもないのです。

すべてオーダーメイドなんですよ。

だから「物」を買うのではなく「健康」を手に入れて欲しいのです。

決してセラミックの歯やインプラントで健康が買えるわけではないのですよ。

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